皆さんはどんな音楽を聴いていますか?J-Pop、クラシック、Rock、Jazz などいろいろあると思います。
外国語を学習する時に歌は有効な語彙を増やす手段の一つなので、私も上記の音楽をいろいろと聞いています。授業でもいろいろと聞いてもらいましたが、その中で評判がいいのが „Wir sind Helden「私たちはヒーロ-」“(2000-2012)というグループの „nur ein Wort“ です。調子がいいのと、„nur ein Wort“ (一言だけでいいから)というのが分かりやすいからでしょう。歌詞付きでYoutubeにも紹介している人がいます。
彼らのヒット曲の中には „Von hier an blind“ があります。
なんとこれには日本語バージョンもあります。
タイトルは 「Sâ Itte Miyô」(さあ、行ってみよう)
です。この曲はCD „Popstatic Conversation“
(日本でも輸入盤で購入可能。なぜかamazon.de では見つからない。2020年2月時点)に収録されていて、ジャケットに日本語でも「ポップスタチック コンバセーション」と書いてあります。die Ärzte、Einstürzende Neubauten(!) の日本語の歌という不思議なアルバムです。日本語を歌うのはそれなりにドイツのミュージシャンの心を動かすようで、「ミュンヘンソーセージオールスターズ」(すごい名前ですが)が歌う「JAPUNK-ROCK1」、「JAPUNK-ROCK2」というアルバムもありますが、「森の熊さん」、「およげ!たいやきくん」などなどが入っています。ドイツ人が歌う日本語の唄を聞くのは不思議な感じです。
逆に日本人がドイツ語を歌う場合があります。ドイツ歌曲では普通ですが、椎名林檎が「唄ひ手冥利~其の壱~」の中で「野薔薇(Heidenröslein)」を歌っています。NHKのテレビドイツ語講座の最後にも流れていたことがあります。このような日本人による面白いバリエーションがもっと増えてもいいかなと思っています。(保阪靖人)