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日本大学ドイツ文学科

ジャムの話

ドイツ人はジャムが好きです。(私の実感)


簡単な朝食のメニューとして、パンにジャム、コーヒーが定番です。

スーパーマーケットには色々な種類のジャムが売っていますが、自家製のジャムを作る人も多いです。

定番のストロベリーやミックスベリー、ルバーブ。秋にローズヒップを摘んできて、作っている友人もいました。

ドイツ人お手製のジャムの中で私の一番のお気に入りは、カリンのジャム(Quittenmarmelade)です。

薄ピンク色のゼリーのようなカリンのジャムは、スッキリとした控え目な甘さで、クヴァーク(Quark カッテージチーズのような乳製品。見た目は柔らかめのクリームチーズ)と一緒にパンに塗って食べると、とても美味しいです。

ドイツのお菓子やハーブティーなど、最近では日本でもドイツ製品が簡単に手に入るようになりましたが、カリンのジャムはまだ見たことがありません。

私にとっては懐かしいドイツの味です。


お正月が過ぎると、私の家には実家から大量の柚子が送られてきます。

1月中旬にその柚子でジャムを作るのが、私の年中行事のひとつになっています。

またドイツに行けるようになったときは、私の自家製柚子ジャムをお土産に持って行きたいと思っています。

自由にどこにでも行けた頃が恋しいですね。


(文責:三枝桂子)


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